
「口コミ管理ツール」と呼ばれるサービスは、名前が似ていても中身がまったく違います。返信しかできないもの、集めることしかできないもの、代行がセットのもの。自店の今の悩みに合っていないツールを選ぶと、手作業が残るか、使わない機能にお金を払うことになります。
この記事では、ツールを4つの種類に分け、自店がどれを選ぶべきかを判断する方法と、契約前に確認する6つの点を説明します。
まず、自店がどの段階かを知る
ツールの前に、自店の状態を数字で見てください。地図検索の上位に出ている店1,995件の調査では、クチコミ件数の中央値は55件、上位5件に入っている店は75件でした(業種別の目安)。
| 自店の状態 | いちばんの悩み | 向いているツールの種類 |
|---|---|---|
| 件数が業種の中央値より少ない | そもそも集まらない | 獲得特化 または 一元管理 |
| 件数はあるが返信が追いつかない | 返信の遅れ・ばらつき | 返信特化 または 一元管理 |
| 複数店舗で担当がばらばら | 誰が何をやったか分からない | 一元管理 |
| 時間も人も足りない | 運用そのものを手放したい | 代行付き |
自店の件数が業種の目安より少ないなら、返信機能がいくら良くても意味がありません。先に「集める」を解決するツールを選んでください。
4つの種類
1. 返信特化型
新着クチコミの通知と、AIによる返信案の作成が中心。件数が多く、返信の負担が大きい店向け。集める機能は無いか弱い。
2. 獲得特化型
QRコード、SMS・メールでの依頼送信、依頼文のテンプレートが中心。件数を増やしたい段階の店向け。返信は別途手作業になることが多い。
3. 一元管理型
獲得・通知・返信・分析・複数店舗の管理を1つの画面で行う。両方の悩みがある店、複数店舗の店向け。機能が多いぶん、月額はやや高め。
4. 代行付き
ツールに加えて、返信の作成や投稿を人が代行する。運用に人を割けない店向け。費用は最も高く、「何を代行するか」の線引きを契約前に確認する必要がある(口コミ代行はペナルティになる?)。
契約前に確認する6つの点
1. 対応している媒体
Googleだけか、Yahoo!プレイスやポータルサイトも取り込めるか。自店にクチコミが付いている媒体を直近3か月で書き出し、照らし合わせてください。「全部対応」をうたうツールほど、個別の対応が浅いことがあります。
2. 返信を投稿する前に人が確認できるか
AIが下書きを作るのは便利ですが、確認なしで自動投稿されるツールは避けてください。低評価への返信を機械任せにすると、事実と違う謝罪をしてしまうことがあります(返信を自動化できるツールはありますか?)。
3. 店ごとの事情を覚えさせられるか
「駐車場は3台」「予約はLINEのみ」など、店固有の前提を登録できるか。これが無いと返信案が汎用的になり、結局書き直すことになります。
4. 低評価を優先して知らせてくれるか
★1〜2だけを優先通知できるか、通知先を担当者ごとに分けられるか。低評価は早く返すほど印象の悪化を抑えられます(48時間以内に返信すべき理由)。
5. 複数店舗・複数担当者の管理
店舗ごとの権限、担当の割り当て、誰が返信したかの記録。2〜3店なら不要でも、5店を超えると無いと回りません(多店舗のクチコミ管理)。
6. 解約のしやすさと、無料で試せる範囲
年契約しか無い、解約に手数料がかかる、というツールは避けてください。月額で、無料期間があり、その期間に自店のクチコミを実際に取り込めるものを選ぶと失敗しません。
ツールを入れても変わらないこと
ツールは「気づく」「下書きする」「送る」を速くしますが、お客様にお願いするのは店の人で、返信の最後の一文を決めるのも店の人です。ここを手放すと、どのツールを入れても効果は出ません。ツールに期待するのは「忘れない」「速い」「ばらつかない」の3つだと考えてください。
LocaBoostはどの種類か
私たちが提供しているLocaBoostは「一元管理型」です。Googleビジネスプロフィールを連携すると、新着クチコミの取り込み、店ごとの前提を踏まえたAI返信案、担当者の確認後の投稿、QRコード・SMS・メールでの依頼、順位計測、複数店舗の管理を1つの画面で行えます。全自動投稿はあえて付けていません。契約前に自店の状態を見たい場合は、登録不要の無料診断で件数・写真・評価の状態を採点できます。
よくある質問(FAQ)
Q. 口コミ管理ツールは何を基準に選べばいいですか?
A. 先に「集まらない」「返信が追いつかない」「担当がばらばら」のどれが今の悩みかを決め、それに合う種類(獲得特化・返信特化・一元管理・代行付き)から選びます。次に、媒体の対応、投稿前の確認、店ごとの前提、低評価の優先通知、複数店舗の管理、解約のしやすさの6点を確認してください。
Q. 1店舗・月数件のクチコミでもツールは必要ですか?
A. 必須ではありません。件数が少ないうちは、QRコードと手作業の返信で十分回ります。件数が月10件を超える、複数人で担当する、見落としが出てきた、のどれかが起きたら検討してください。
Q. 無料のツールはありますか?
A. 診断やチェックなど、一部の機能を無料で公開しているサービスはあります。取り込み・返信・依頼をまとめて行う部分は、多くが有料です。まず無料の範囲で自店の状態を把握し、必要になってから有料に進むのが順当です。
Q. 代行に頼めば自分は何もしなくていいですか?
A. できません。お客様への依頼、事実確認、店の事情の共有は店側にしかできません。代行が引き受けられるのは「文を書く」「投稿する」「監視する」の部分です。
まとめ
口コミ管理ツールは4種類。自店の今の悩みが「集まらない」なのか「返信が追いつかない」なのかで正解が変わります。件数が業種の目安を下回っているなら、まず集める機能を。そのうえで、投稿前に人が確認できること、店ごとの事情を覚えられること、解約しやすいことを確認してください。